マイホーム購入を決めてから、「賃貸の方が柔軟でいいのでは?」という意見がこれまで以上に気になります。確かに、賃貸であれば転勤やライフスタイルの変化に応じて住み替えが容易ですし、大きなローンを抱える必要もありません。

一方で持ち家には「資産価値」という側面があります。特に私の住む北関東某県の県庁所在地のように人口規模が安定しているエリアであれば、中古市場でも一定の需要があります。実際に不動産会社の人に聞いたところ、駅から近いエリアや小学校が徒歩圏内にある住宅は、将来的にも売却や賃貸に出しやすいとのことでした。
さらに、持ち家は住宅ローン減税や固定資産税の軽減措置など、国の支援策も受けられます。賃貸では毎月の家賃がただの消費支出になりますが、購入であれば支払いが「資産形成」に変わるというのは大きな違いと言われます。
もちろんデメリットもあります。固定資産税や修繕費などの維持費は賃貸にはない負担ですし、ローンを完済するまでの数十年は家計に大きな縛りが生じます。ただ、家族で腰を据えて暮らす安心感や「自分の家を持つ誇り」は、賃貸では得にくいものです。
再検討の結果、やはり私は「購入派」。理由は、家族が安心して生活できる拠点を持ちたいから。転勤リスクもゼロではありませんが、その場合は賃貸に出す選択肢もあると考えています。マイホームは「借金」ではなく「資産」として捉えるべきだと改めて感じました。